手賀沼に花を咲かせよう
2009年9月11日 事務所から柏市民新聞第1560号より引用
手賀沼に花を咲かせよう
四季折々の花を植栽 市民有志が憩いの拠点づくり
手賀沼の一角で今、モフィラやニチニチソウ、ポーチラカなど色とりどりの花々が咲き、通行人の目を楽しませている。柏市の貴重な財産である手賀沼の景観を美しく、付加価値を高まることでより多くの人に親しんでもらおうと市民有志が一年前から手がけた取り組みだ。
植栽を通し戸張地区の景観づくりに取組んでいる井口久光さん(66)が呼びかけ、友人らと共に昨年10月に「美しい地域づくりの会」を発足。大津川河口と沼南道の駅との中間に位置する一角を県から借受け、植栽帯として整備し、週一回、四季折々の植栽や手入れをしている。
メンバーは、65歳から73歳までの30人。各自特技を生かし、自発的に役割分担をしながら活動を行なう。植栽や花の手入れをし汗を流すことで心身の健康づくりに繋がっているという。ほぼ毎日水遣りに足を運んでいる柳沼博さん(74)は、「年をとってからの第二の職場になり、友人ができたのがいい」と楽しみに通う。藤心の長谷川康男さん(73)は「植栽は大変だったが、通行人が綺麗だといって近寄って見ている姿をみると苦労した甲斐があったと思う。来年も更に頑張りたい」と充実感を口にした。携帯写真に収める通行人も少なくないという。
運営費も自分たちでやり繰りし、試行錯誤で進めているため、始めた頃は大変だった。土を掘り起こし、雑草をまめに取るという作業が続く。雑草に負けず花が育つようになったのはつい最近のことだ。ひょうたんと朝顔を同じ場所に植えたため、朝顔の花が咲かないという体験をしたこともあった。「やってみないとわからない」と川村光昭さん(71)はしみじみと振り返る。今年初めて花が咲いた。苦労した分、喜びもひとしおだ。「皆が協力すれば、資金がわずかでもちょっとの力でまちは良くなる。市民のアイディアに基づいた場をつくりあげたい」と井口さんは夢を語る。
今後、植栽帯をさらに拡張し、新たな植栽グループを立ち上げて拡張部分の運用を任せるなど自主的な市民活動を展開していく予定。近隣にある医療機関の関係者や患者などに足を運んでもらい地域の憩いの場の一大拠点としていく考えだ。
問合せ先:7163-9579 090-3592-1949 井口さん。
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