総合企画水道常任委員会が7月1日に開催され、議案1件、請願1件、意見書などを審議しました。

今回の議案審議では、補正予算に含まれている①総合計画の策定について、②知事の政策アドバイザーについて、③千葉神奈川リニアモーターカー等超高速鉄道検討協議会についての3点について質問をしました。主なやり取りは以下の通りです。


①総合計画の策定について

Q1:計画は何年で行うのか。
A1:今回は向こう三ヵ年の計画で策定する。
Q2:今後も知事の任期に沿った期間で策定するべきと考えるがどうか。
A2:次回以降はそのときの知事の考えによる。
Q3:総合計画と財政再建計画、行政改革計画との整合はいつ、どうとるのか。
A3:三計画を平行して策定していくので、随時整合を取り、策定の委員会で検討していく。
意見:あれもやりたい、これもやりたい、と事業を総合計画に乗せていくことになると思うが、財政再建計画を策定してから、事業の必要性を考えて総合計画に乗せていくべきではないか。

②知事の政策アドバイザーについて
Q1:新聞報道等でアドバイザーが2人、毎日のように知事室に出勤し、それぞれ日額3万円、2万5000円ずつ支払っている。5月分の総額79万円の支出と聞いているが事実か。
A1:アドバイザーAには日額3万円で週2日、5月は13日間出勤し39万円支払った。もう1人のアドバイザーBには日額2万5000円で週4日、5月には16日間出勤し40万円支払っている。
Q2:どんな仕事をしているのか。
A2:アドバイザーAは国との調整や情報収集、政策をどうしていくか、などについてアクアラインのときもそうだが行政と知事が意見交換を行うときにアドバイスを頂いている。アドバイザーBには、知事の情報発信やあいさつ、県のPRなどについてアドバイスを頂いている。
Q3:今のご時勢にアドバイスするのに来て、日額3万円などは高すぎるのではないか。
A3:過去には日額3万6千円を支払ったアドバイザーもあり、業務内容やその人の経験に見合った金額と考えている
意見:他の部署のアドバイザーについて調べてみたが、日額12000円、とか7800円とかの額になっているのに突出してるのではないか。他部署は要綱で決めているし、おかしいと思う。
Q4:今回の二人のアドバイザーの人件費は、当初予算には含まれていない、補正予算にも計上されていないが、どこから支出されているのか。
A4:二人のアドバイザーについては、5月1日からの契約で11ヶ月間で合計762万5千円の報酬と出張旅費の64万7千円とを、流用規定に基づき提出し、承諾を得ている。
Q5:知事の特別秘書も含めて1500万とか1600万のお金が使われることになり、それを流用で済ますのは問題ではないか。
A5:先ほどの答弁の通り規定に基づいて行っているので問題ない。
意見:高額な報酬で新規のものなのだから補正予算に計上するべきと考える。新聞では無駄遣いとの指摘もある。

③千葉神奈川リニアモーターカー等超高速鉄道検討協議会について
Q1:リニアモーターカーのメリットはあるのか。
A1:羽田と成田の一体化のため、成田空港の容量拡大を進めていく中で真の国際食うことするためには必要。企業誘致や観光政策などのメリットがあると考えている。
Q2:県内の効果については検討すらされていないということが予算委員会であきらかになったが、リニアの建設費はいくらで、県負担はどのくらいあると考えているのか。
A2:建設費については、国の平成2年の調査では1兆2000億、神奈川県では1兆3000億、国土交通省では3兆円などとしてる。リニアは国レベルで行われる事業であると考えている。神奈川の調査報告でも負担や効果については更なる検討が必要、と記載されている。
意見:中央リニアの場合は、設置費はJR東海でもち、各県に1駅設置するところは、当該の自治体が負担することになっている。千葉県負担も当然考えられる。そういうことも考えれば、他県と協議する前にまず自分の県で研究をすることが必要だ。
Q3:神奈川県のリニア構想の評価はどう認識しているのか。
A3:成田と羽田の一体化について、検討されているが、需要予測など必要な検討が残されていると認識。八都県市で提案するためには、神奈川と千葉で協議することは必要。
Q4:成田新高速についての県の認識はどうか。
A4:県内北部の成田へのアクセス向上など必要な鉄道と認識している。
意見:浅草線の短絡線が国で検討されているが、成田へのアクセス向上については短絡線のほうが重要度が高いと考える。県内への効果を考えてもそうだ。1兆円などを新たに投入してリニアを作るよりも短絡線を優先すべきだ。その観点からすると神奈川県の構想では短絡線の評価はまったくないとしていて、そういう県と協議するのには県内での検討が不足している。
Q5:短絡線とリニアのどちらが優先順位が高いと考えているのか。
A5:成田新高速・短絡線は県内の効果も高いとかんがえている。リニアについても成田の容量拡大の中で成田・羽田の一体化、両空港のアクセス整備は重要で、より強固にするものと考えている。
意見:神奈川県の報告では、リニアが採算が取れるには、1200億円が運営費として必要としている。仮に5000円とするなら、年間2400万人の乗客が必要である。

【引用】東京新聞・千葉版 2009年7月2日「リニア検討会『時期尚早』 県議委で民主党 予算案動議は否決」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20090702/CK2009070202000107.html
 県議会の総合企画水道常任委員会が一日開かれ、民主党は一般会計補正予算案に盛り込まれた成田-羽田間のリニアモーターカー構想について、県が神奈川県と設置する検討協議会運営費百万円に反対、予算案の組み替えを求める動議を提案したが、否決された。

 花崎広毅議員(民主)は「リニア構想は具体性に欠け、県内の議論や県としての検証も不十分。構想とはいえ神奈川県との協議会設置は時期尚早といえる」と主張した。

 また、高松健太郎議員(民主)は、森田健作知事の政策アドバイザー二人に、月額で計七十九万円の報酬を支払ったことに関し「アドバイスするだけなのに高額ではないか」などと追及した。

 県によると、二人は会社顧問の古川隆雄氏(46)と財団職員の中沢史隆氏(37)。古川氏は国との調整などを担当し日額三万円、中沢氏は県のPR分野を担当し日額二万五千円。五月一日に委嘱され、任期は来年三月末。五月は古川氏が十三日間で三十九万円、中沢氏が十六日間で四十万円の報酬を得たという。

 高松議員の指摘に知事室は「過去にも三万円前後を支払う人はいた。(報酬は)業務内容やその人の経験で決めている」などと説明した。

  (小川直人)

コメント

ふたつ星
2009年7月3日18:03

アドバイザーへの額が高額かどうか、というよりも、本人の能力を補うための
費用だと思うので、ご自分で払っていただきたいものですね。

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