小中学校で運動不足が増
2009年5月24日 事務所から引用 柏市民新聞 第1553号
小中学校で運動不足が増
能力低下の一因に【体力運動能力調査】
平成20年度の市内全小中学校参加の新体力テストの調査結果がまとまった。握力や上体起こし、50㍍走など8種目で運動能力調査を行い、平均値を出した。平成19年度と比較すると、小学生は全学年がほとんどの種目で横ばいだったのに対し、中学生は中学2年男子が全種目で、3年女子が7種目で下回った。
小中学校で運動量減少
小学生の結果は一昨年と比較して横ばい、平成元年との比較ではハンドボール投げの低下が顕著だった。県体育の授業マイスター教員で市立第5小の岩倉貞実教諭は「身体的には現在のほうが優れているが、運動量自体が減っているため、運動能力については二極化していると思われます。」平均値は変わらないものの「数値の高い子と低い子に分かれている」と分析。投擲の低下については「投げるという行為が伴う競技への参加が減っている」とした。
中学生の結果は、2年男子と3年女子の低下が著しかった。市立柏中学校の体育指導の滝恒真教諭は「運動能力は全体的に下がっている」とし、「学校以外で身体を動かさず、食事も偏食がちで身体的成長が少ないケースも。」投擲については岩倉教諭と同意見だった。
一方で小中共通だったのが、部活動の成果。岩倉教諭は「部活で日々の運動量を増やせている」とし、滝教諭も「近年は1年から3年で大きな伸びがある。」しかし、20年前と比べ、下回る点は多く、課題は残っている。
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