平成20年6月定例議会が7月11日に閉会しました。

 今議会における代表・一般質問で焦点になったのは、農林水産業・食品安全対策(質問者23人中11人)、環境・温暖化対策(7人)、道路事業(7人)、医療問題(6人)など。

 農林水産業では、わずか39%に留まる自給率のなか、政府が行う全国一律の減反政策への批判と回避策としての「米粉」の活用や「飼料用米」への転作の提案、水産物の販売支援策などの自給率の向上や食品の安全確保策などの提案が目立ちました。

 またサミット開催に重なったこともあり、環境分野では実効性のある温暖化対策を求める声が相次ぎ、産業界への規制や環境税の導入などの提案がされています。

 道路問題については相変わらず自民党から、地元の道路建設促進の提案が多く、工期や進捗率を問う質問がされています。わざわざ議会で尋ねなくても、担当部署に問合わせればすぐにわかる質問で議事録に残すのが目的といわざるをえません。

 医療問題については、東金・銚子など地方部における、深刻な医師・看護士などのスタッフ不足やそれに伴う救急搬送病院が対応できない地域医療崩壊の現状について憂慮する声が、与野党を問わず訴えられました。

 また後期高齢者医療制度については、政府与党と民主党との意見が対立し、知事の見解を求める質問がされました。尚、民主党提出の「廃止を求める」発議は、自・公などの反対により否決されています。

 その他には、北総線と成田新高速鉄道の二重運賃問題、水道局発注工事の問題や原油高騰対策、企業誘致策の変更などが複数の議員に取り上げられています。

 尚、千葉県総合スポーツセンターに指定管理者制度を導入する議案や、渋谷の温泉施設爆発事故を契機に変更された温泉施設の許認可事務や災害防止措置の申請事務などの県の権限を柏市に移譲する議案など、二四議案は全て可決されました。 

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索