豊かな自然、すばらしい景観の吾妻渓谷と昔ながらの昭和の温泉を残す川原湯温泉に建設予定の八ツ場ダムの勉強会に参加してきました。

いよいよ本体工事が近づいてきた、といわれますがダム建設の本来の理由、経過、見通しなどを勉強してみると本当にこの工事の必要性というものに、疑問符を感じてきます。

ダム工事の今後の予定は、
①代替地の造成・移転、付替え鉄道工事、付替え国道・剣道の整備と関連工事を2010年までに終える
②本体の工事は2008年から仮排水トンネル工事を2009年までに、ダムサイトの岩盤掘削を2010~12年度で行い、2012年度から提体工事を行って2015年までに行うとなっています。

しかし現実的には、国道の工事はまだ約半分、移転もまだまだ造成予定地が残っていて時間がかかりそうだ、とのことです。

建設理由のひとつであった
利水については、これまでの「水は足りていない」から国土交通省や県の発表の通り水あまりの時代になってきたといわれています。

治水については、一定の効果があるとは予測をされるものの、根拠となったカスリン台風と同規模の再来時では氾濫防止効果が疑問視されています。

このほか、発電という理由もあるようですが、残念ながら発電についても量が増加するとはいえないようです。

これまでも、八ツ場ダム建設に反対する動きがありましたが、その理由は巨大な開発費。4600億円とも最大6000億円とも言われる事業で、さらにその費用が期間の延長で懸念をされています。

国民の税金を多額に投入してやるべき最優先事業なのかどうか、ダム建設に投入されている金額によって、減額されている他の河川改修事業費との費用対効果について、もう少し精査・検証をしていかなければなりません。

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