8月下旬に全国では大雨が続き、千葉県内では30日夜から31日未明にかけて局地的な豪雨を記録し、甚大な被害を受けました。

 主な被害状況は軽症者1名(八街)、落雷による住宅損壊が1棟(市原)、床上浸水169棟(柏117、我孫子30、流山14、野田1、他7)、床下浸水760棟(柏362、流山146、我孫子109、野田59、松戸4、他80)、がけ崩れ2箇所(流山)や落雷による
コンビナート火災発生などです。

 今回、柏市で被害が大きかったのは、アスファルトで地面が舗装されているため、水を吸収することができず、下水処理能力(1時間当たり50mmの降雨量)を超える水が流入したためで、都市型水害の典型といえるでしょう。

 都市型水害の他の例としては愛知県岡崎市のように河川が増水した場合に流す事が出来ず、溢れて洪水となるケースがあります。

 最近では、温暖化の影響からか局地的な豪雨が発生しやすいといわれています。そのためか短時間に猛烈な雨が降り、都市型水害が発生しやすくなっているようです。

 今の制度は明治年間に作られた全国一律の基準(=「時間処理能力50mmの降雨量に対応すればよい」という基準)が適用されているため、最近の集中豪雨に対処することができていないのが現状と考えます。

 また、都市部では宅地の開発が進み森林が激減したことで、地域の保水力が低下したことも一因でしょう。

 まちづくりをするときに、「うちの地域は川もあるから高めに基準を設定しよう」「うちの市では下水管を大きくすると工事コストが高くなるから、緑の保全にお金をかけよう」といった一律でない「自分たちの基準」をつくることは自治体に任せる。そういった考え方が日本に必要ではないでしょうか。

 自分の地域のことは自分たちで決める、そんな社会にしたいと思います。

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