平成20年9月招集県議会の常任委員会が開催。
開催時間は約2時間。

審議事項
◆水道局からの諸般の報告事項に対して、またはその他の事項について質疑。

民主党からは、河野幹事長が「本会議でも民主党代表質問で取り上げた水道局発注の工事で、8月以降、85件もの入札が、予定価格を上回る入札だったことがわかっているが、その原因は?」と追及。

県当局は「ひとつには、工事が7月に集中していて、指名業者が忙しかった。二つには、狭隘でかつ混雑する道路が多く警備要員の費用が多くかかる積算となった。などの理由で予定価格を上回った。」と答弁。

「予定価格の設定が適正ではなかったのではないか?」との問いには、「国交省の基準に適合しており、設定は適切と判断している」と答弁。しかし「実際には予定価格を上回る価格で入札しており、地域事情に合わせた設定について今後も検討が必要ではないか」との問いには、「国交省の単価基準は適切だが、今後地域事情に合わせた設定をしていきたい」との答弁があった。

また「7月に約4割の工事が集中していることによって、指名業者が仕事を取る意思がなく、指名業者が応札しないことへのペナルティがあるからなのではないか」との問いには、「今後指名業者の範囲を市川浦安だけではなく市川事務所管内の松戸にも指名業者の範囲を拡大することを検討している」「工事の時期の平準化も検討していく」などと答弁。

質疑では、その他8月以降も予定価格以下の入札が一社で、他の複数業者が予定価格を上回る入札をしたケースが2例あったということも明らかになり、談合なども考えられるような不自然な入札があったと、疑念を抱かざるを得ません。
一方で工事労働者の賃金などが確保されていないなどの問題もあり、今後の適切な価格設定と入札が求められています。


◆総合企画部所管の補正予算案、諸般の報告、その他について審議
補正予算案、総合企画部所管分については全会一致で委員会可決。
意見書については、「航空機落下物に対する意見書」は全会一致で委員会提案、「自衛隊海外派遣の早期引上げを求める意見書」は賛成少数で意見の一致を見ませんでした。
民主党は議案も意見書も全て賛成しています。

その他の質疑については、私のほうから常磐線の東京駅乗り入れについての現状と、つくばエキスプレスの東京駅乗り入れについての現状と今後の見通しについて聞いてみました。
常磐線についてはこの春に東京駅乗り入れが一部列車で行われることが決定し、5月から着工、2013年(平成25年)には乗り入れがされることになっています。
またつくばエキスプレスの方は、沿線自治体から要望がでているものの、「2kmで1000億円の工事費がかかる見通しで、現状は難しいのではないか」との答弁がありました。私からは「今年度には27万人の利用者に達する見通しであり、安全運行、混雑緩和にむけ、地元自治体と連携をとって取り組んでほしい」旨の発言を致しました。

また他の議員からは、成田空港の問題、成田周辺の企業立地についての提案、発車後に急に扉が開いてしまったという鉄道事故についての検査・指導の問題点などが取り上げられました。

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