千葉県卸売市場審議会が開催され、委員として出席してきました。

農林水産部長の挨拶の後、審議会の会長・副会長の選出を行い、会長には宇野裕県議、副会長には中居裕東京海洋大学教授が選出されました。

議事では、事務局である千葉県農林水産部から
?県内卸売市場の状況について
?卸売市場に入場している卸売業者の廃業等について
?卸売市場の移転整備の状況について
報告があり、関連の質疑が行われました。

説明の内容の主なものは下記の通りです。
?県内卸売市場の状況
 現在の市場:76市場(消費地37・水産物産地39)
 (1)消費地市場
   中央卸売市場2、地方卸売市場29(公設6、民営23)、小規模卸売市場6
 (2)水産物産地市場
   地方卸売市場24、小規模卸売市場15
 (3)市場の推移
   10年前の83.3%に減少し、市場数は減少傾向
   取扱高は10年前の3分の2に。(3000億円→2037億円)
   卸売業者の経営状況は営業黒字16、赤字が24で卸売業者の経営は非常に苦しい。
 (4)卸売市場の手数料弾力化
   平成16年6月の卸売市場法改正・規制緩和で「機能・サービスに見合った委託契約手数料の徴収」が盛り込まれ、県も平成18年に条例を改正。国と同様に平成21年4月から適用する。
   改正の内容はこれまで、開設業者が業務規定で「手数料」を直接定めていましたが、開設者が業務規定で「委託契約手数料の額の決定に関する事項」等を定めることになる。
   今後は東京都中央卸売市場の動向を見守るが、同様の料率になる見通し。

?卸売市場に入場している卸売業者の廃業等
(1)卸売市場の廃止
 1.沼南東部地方卸売市場
 2.合資会社大井青果市場
 3・夷隅青果食品市場   が廃止。
(2)卸売業者の事業譲渡
 1.柏市公設総合地方卸売市場
  千葉県中央花き卸売?の廃業と?第一花き(柏支社)の入場(H18)
 2.市川市地方卸売市場
  市川花き?・フロリード?の合併(H18)
  京一青果?の廃業と長印市川青果?の入場(H19.11)
 3.木更津市公設地方卸売市場
  金港木更津青果?から大一木更津青果?への事業譲渡(H19.4)
 4.成田公設地方卸売市場
  V&Fエアポート?から?V・F成田への事業譲渡(H19.12)
 5.松戸公設地方卸売市場南部市場
  ?マルイチ産商がH20.3.31で廃業

?地方卸売市場の移転整備
 (1)地方卸売市場?金坂青果の移転整備
  H19.10.25に面積を拡大して移転
 (2)柏市公設総合地方卸売市場の移転整備
  第8次千葉県卸売市場整備計画で地域拠点市場として位置づけ、移転整備を図る。
  柏市ではH18に柏市場再整備検討委員会を設置し、再整備計画の作成を進めており、H21着工、H23開場を目標に整備を進めている。
  今後の予定とこれまでの経過
  H18.3 長期整備基本計画を策定
  H18.9 柏市場再整備検討委員会設置(H19.8までに11回開催)
  H19 再整備計画作成
  H20 業者選定・用地確保
  H21 都市計画手続き、実施設計
  H22 造成・建設工事
  H23 新市場開場

  目標取扱高 青果約400億円17万t、水産物約300億円3万t、花き約20億円3200万本 

?その他質問事項
1.滞納に対する制裁金について
2.手数料弾力化について

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