経済政策

2007年3月18日 意見
いまの日本・千葉県・柏市に必要な経済政策について考えています。

所得の格差、地域の格差、が問われていますが、その他に大企業と中小零細企業との企業間格差という問題もあると思います。

中小零細企業の経営上の課題はなんといっても資金調達ではないでしょうか?
少し前に連鎖倒産なる言葉が新聞紙上を飾る場面が多くあったのを記憶していますが、中小零細企業は取引先が倒れたりするとその資金の穴埋めだけで精一杯となるケースをよくお聞きします。

民主党が提案する、格差是正緊急措置法案の中で、中小企業支援策が提案されていますが審議の俎上に乗せる事について見込みが無いのが現状です。

元気な中小企業を育成する事が必要。

中小企業の経営者の方のお話を伺うと、何よりも起業は人材の育成が必要とのこと。経営者に求められることはもちろん商機を見出しニーズを的確に把握することと同時に、ユニークな独創性・創造性を育成すること、既存の枠にとらわれない柔軟な発想と行動力が求められると思います。

この人材の育成には、実は子どもの頃からの教育…というよりなんといえばいいのか…、友達との遊びの中での「より楽しむための工夫」を自分で考え出すことのような訓練が欠かせないと思うのですが、そういった場がどんどん少なくなっているのではないでしょうか。

与えられたものをただ記憶をしていく教育では、与えられた仕事しかできない社会人を育成することになるような気がしますし、与えられた宿題ができない、忘れ物が多い、遅刻が多いといったミスが簡単な注意だけで済まされてしまうと、与えられた仕事もこなすことができない社会人が成長してしまうのではないでしょうか。

前者は、起業家としての創意工夫、独創性を養う機会が減少している事が問題点。後者は起業の求める人材育成ができていない現状の問題点につながります。

つまりキャリア教育には二通りあるということなのではないでしょうか。
一つは起業家育成。もう一つは企業の求める人材育成。
柏市・千葉県といった地域においてこの二分野における教育機会の充実こそが、起業による財政・雇用基盤の強化につながり、企業にとっての人材確保につながり魅力のある地域として認識されるにいたる必須条件だと思うのです。

また起業にとっては前出のような資金調達についての支援策も必要になってきます。

一つは従業員の自社株取得について。
自分の働いている会社が元気になるため、成長していくためにはモチベーションをあげていくために自社株の現物支給による支払い制度、いわゆるストックオプション制度が創設されました。しかし、給与所得より税額が高いためにあまり利用されていないのではないでしょうか。ストックオブプションへの課税については給与取得ではなく、税額の低い一時所得への変更が必要であると考えます。

更に税額全額控除などによる中小企業の負担軽減や資金調達を容易とする支援策が必要であるのではないでしょうか。

いずれにしましても、企業の、起業の、ための教育改革は今子育てをしている世代の代表として取組ませていただきたいと思います。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索