柏市場

2007年3月16日 意見
柏市民新聞によると、市議会において現在国道16号の若柴交差点近くにある柏市場の移転場所が決定し、平成23年春にオープンする予定であることが明らかになりました。

場所は、常磐自動車道柏インターの西北西。
市場規模は、敷地10ヘクタール、関連で2ヘクタール。
時期は、21年度着工、23年春オープン。
事業の三原則として、事業費の自己完結、自立経営、地域整備が掲げられる。

市場の関係者によりますと問題点がいくつか挙げられました。

一つは大青田交差点から地元の西原・みどり台に通じる道などが市場に通じる市道となるようなお話を伺い、あの狭い道路でタダでさえ交通量が多い道路を拡幅などできるのか。(十余二小学校への通学路も影響があるのではないか。)生活道路への影響などが懸念されるところです。

二つには、市場の使用料・利用料について。
現在の市場の使用料以上となれば、店舗を畳まざるを得ないなどの声があがっておりますし、使用料が価格に転嫁されていくなどの問題が生じる恐れもあり、使用料の設定によっては整備をしたものの卸業者などが少なすぎて結局衰退していき市場の競争力を低下させることが懸念されます。

三つには、市場の規模と用意する関連棟などの施設について。
ライフスタイルの変化(=個食、核家族化・高齢化による世帯人員の減、男女共働きなどによる惣菜などの加工物販売業の成長など)や、市場利用者の変化(小売店の減少、大規模店舗の大量購入)などによって、大規模店舗用の集荷スペース確保の必要性などによる大型化や専用スペースの設置が求められており、結果として整備費用の増大が懸念されること。

四つには税金を使う上での市民の理解について。
市場整備費用の103億円という金額について、土地売却費用や交付金を利用するにしても厳しい財政状況のなかでの整備に市民の理解を得られるのか、新中央図書館や総合保健医療福祉施設、の建設なども予定をしており建設費用や経常経費が足りるのか、市場整備が現在の逼迫した状況のなかで優先順位が高いのか、必要な情報提供や市民への説明責任が十分に果たされるのか、などの懸念がされること。

など課題も多いと思います。
市場関係者、消費者という利益の相反する問題も含め、拙速な対応ではなく、しっかり説明責任を果たしながら判断をしていただきたいと思います。

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