祝成人式

今年、成人式を迎えた皆さん、おめでとうございます。
日本経済新聞の社説に

「吹けば飛ぶような紙片に誰かの名を書き、灯油缶のような箱のすき間から押し込む。たったこれだけの行為をする権利を獲得するために昔、多くの血が流れた。海外を見渡せば国民がリーダーを選ぶ権利を持たない国、選挙制度はあっても投票箱の略奪など不正のたえない国もまだ多い。普通の人が安心して選挙に参加できる国に生まれたことを誇りに思い、ぜひ投票所に足を運ぼう。」

とありました。出だしの表現が現代風にうけるようにコミカルに書かれていますが、先人の努力に敬意をもって選挙にいっていただきたい、との思いが伝わってきます。

一方、社会面では夕張市の成人式の紹介がされていました。
財政破綻にあえぐ市から、成人式の補助金60万円をカットされたために新成人の実行委が手作りの式をするために募金などの協力を募った、とのことです。

結果は260万円あまりの募金・支援金が集まり、来年以降にも活用できるように予算を残したとのこと。

成人式についてはここ数年、苦言を呈されるような式の模様が報道されてきましたが、相反する形の式が報道されて同世代の皆さんがどう感じたのか…。

これらの報道をみて、市の様々な補助制度についても考えていかなければならないという思いをさらに強くしました。

既得権益化して補助されることが当たり前の制度から、
税金を払っているのだから補助は当たり前という認識から、

努力をして勝ち取ることの尊さ、自らも工夫してつくることの素晴らしさを、公共事業でも補助制度でも取り入れていかねばならない時期に来ているのではないでしょうか。

誰かがやってくれる、ではなく自らやってみる、足りないときには補ってくれるように協力を求める、そんな制度がこれからは求められる。
夕張の事例をみていると、最近は本当に考えさせられます。

新成人よ、傍観者になるな(1/8日本経済新聞社説)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20070107MS3M0700307012007.html