幹部職員の刑事事件について
2006年10月27日 柏市議会・市政10/20に発覚した柏市の幹部職員の窃盗未遂事件について、市に報告を求め、処分などについて議論するため総務委員会が開かれ、傍聴をしてきました。
会議の中で、冒頭、市長からお詫びのコメントがあり、その後人事を所管する総務部長から事件の経緯、処分について報告がされ、各委員から質疑応答がありました。
事件は4月14日、部の歓送迎会の後に15日1時半頃発生。柏市の経済部長がホテルに展示をされていた自転車を窃盗しようとしたところ、従業員に見つかり一度は逃走。その約1時間後現場に戻ってきたところを発見され、警察に任意同行を求められ事情を聴かれたとのこと。
処分は、停職6ヶ月、理事職から参事職への降格処分。国の人事院の基準を基に、市の幹部(委員長:助役、委員:総務部長、企画部長、財政部長、下水道部長、土木部長、学校教育部長)で構成される懲戒審査委員会で検討された。
市が事実を確認した経緯は、
9月11日に本人から辞意が伝えられたが理由は伝えられなかった。そこで理由を明らかにするように指示をした。
翌12日になって本人から「恥ずかしいことですが」刑事事件に関与していることが伝えられた。詳しい内容について説明を求めたがいうことができずにいたようだ、との説明。
9月27日に本人から内容が話され、刑事事件の有無を警察に問い合わせし、関与していることが明らかに。
10月5日に本人から事件の顛末書を示された。
同10日に内容について警察に確認をとり
同11・12日に本人からの事情を聴取
16日から本人を自宅待機処分
懲戒審査委員会を開催し、19日処分を発表
委員会で出された主な質疑や意見は、次のとおりです。
・歓送迎会のあとであり、飲酒運転があったのか、なかったのか。⇒会は18時半〜20時だが途中退席をしたかもしれず確認は取れなかった。警察でも同行時にアルコール検知を行ったが確認されなかった。
・ホテルには何をしにいったのか、一人であったのか⇒便意を催しトイレを借りに一人で。
・なぜ4月のことが今わかったのか⇒本人の申し出により事実を知った。
・懲戒審査委員会ではどのような議論があったか⇒どの委員も声が出ないほど驚いていた。犯行の内容、被害届け、処分の内容や重さ、本人の動機、余罪、飲酒、精神状態などについて報告や意見交換を行った。
・懲戒審査委員会が身内で行われるのはおかしい、民間委員など第三者機関で行うべき。
・退職金の支払い⇒降格されていることで大幅に減額される。まだ支払われていない。勧奨退職にはあたらない。
・市長は給与の1/10を1ヶ月減額するということだが、適当か⇒公務上の責任ではなく私事であり監督責任にはあたらない、しかし社会的道義的責任として判断した。
・市民からの苦情⇒4月の事件がなぜ今なのか、退職金の有無などについて33件あった。
・HPの記載とプレス発表とに濃度の差があり、情報公開の方法が適当ではないのではないか。市民に説明責任を十分に果たしていない。
・プレスには説明・質疑を許しているのに、議会にはFAX1枚。臨時議会を開くべき、議会軽視ではないか。⇒議長にはお伝えした。
・9月議会開会中に刑事事件関与が発覚したのに、なぜ説明委員として出席させたのか、そのときに報告・処分をするべきではないか。⇒詳細についてわからなかった、「柿を盗ってしまった」などの内容かもしれず辞意の理由を明らかにするまで、職務についているよう指示した。
・なぜ懲戒免職ではないのか⇒被害者が被害届けを出さず、処分も望んでいなかった。本人から自主的な申し出で発覚したことなどから停職処分としたが、幹部職員責任の重さなどを考慮し停職としては一番重い6ヶ月とした。
・訴追のありなしについて発表する必要はない。
・微罪だから停職処分でいいと聞こえる。
・松戸地検の判断が下されてから処分を行うべき。
・処分基準を民間に準拠すべき。
・アルコールの処分、10月10日発表のもの(飲んだら検知されてもされなくても処分)と違うのはおかしい。しっかり確認すべき。
なお、事実関係の確認質疑については経緯にまとめましたので省略しました。
傍聴の印象としては、処分の基準や、退職金などについてあまり議論が交わされなかったのが残念です。おそらく12月議会でまた議論がされることになるのではないかと思います。
会議の中で、冒頭、市長からお詫びのコメントがあり、その後人事を所管する総務部長から事件の経緯、処分について報告がされ、各委員から質疑応答がありました。
事件は4月14日、部の歓送迎会の後に15日1時半頃発生。柏市の経済部長がホテルに展示をされていた自転車を窃盗しようとしたところ、従業員に見つかり一度は逃走。その約1時間後現場に戻ってきたところを発見され、警察に任意同行を求められ事情を聴かれたとのこと。
処分は、停職6ヶ月、理事職から参事職への降格処分。国の人事院の基準を基に、市の幹部(委員長:助役、委員:総務部長、企画部長、財政部長、下水道部長、土木部長、学校教育部長)で構成される懲戒審査委員会で検討された。
市が事実を確認した経緯は、
9月11日に本人から辞意が伝えられたが理由は伝えられなかった。そこで理由を明らかにするように指示をした。
翌12日になって本人から「恥ずかしいことですが」刑事事件に関与していることが伝えられた。詳しい内容について説明を求めたがいうことができずにいたようだ、との説明。
9月27日に本人から内容が話され、刑事事件の有無を警察に問い合わせし、関与していることが明らかに。
10月5日に本人から事件の顛末書を示された。
同10日に内容について警察に確認をとり
同11・12日に本人からの事情を聴取
16日から本人を自宅待機処分
懲戒審査委員会を開催し、19日処分を発表
委員会で出された主な質疑や意見は、次のとおりです。
・歓送迎会のあとであり、飲酒運転があったのか、なかったのか。⇒会は18時半〜20時だが途中退席をしたかもしれず確認は取れなかった。警察でも同行時にアルコール検知を行ったが確認されなかった。
・ホテルには何をしにいったのか、一人であったのか⇒便意を催しトイレを借りに一人で。
・なぜ4月のことが今わかったのか⇒本人の申し出により事実を知った。
・懲戒審査委員会ではどのような議論があったか⇒どの委員も声が出ないほど驚いていた。犯行の内容、被害届け、処分の内容や重さ、本人の動機、余罪、飲酒、精神状態などについて報告や意見交換を行った。
・懲戒審査委員会が身内で行われるのはおかしい、民間委員など第三者機関で行うべき。
・退職金の支払い⇒降格されていることで大幅に減額される。まだ支払われていない。勧奨退職にはあたらない。
・市長は給与の1/10を1ヶ月減額するということだが、適当か⇒公務上の責任ではなく私事であり監督責任にはあたらない、しかし社会的道義的責任として判断した。
・市民からの苦情⇒4月の事件がなぜ今なのか、退職金の有無などについて33件あった。
・HPの記載とプレス発表とに濃度の差があり、情報公開の方法が適当ではないのではないか。市民に説明責任を十分に果たしていない。
・プレスには説明・質疑を許しているのに、議会にはFAX1枚。臨時議会を開くべき、議会軽視ではないか。⇒議長にはお伝えした。
・9月議会開会中に刑事事件関与が発覚したのに、なぜ説明委員として出席させたのか、そのときに報告・処分をするべきではないか。⇒詳細についてわからなかった、「柿を盗ってしまった」などの内容かもしれず辞意の理由を明らかにするまで、職務についているよう指示した。
・なぜ懲戒免職ではないのか⇒被害者が被害届けを出さず、処分も望んでいなかった。本人から自主的な申し出で発覚したことなどから停職処分としたが、幹部職員責任の重さなどを考慮し停職としては一番重い6ヶ月とした。
・訴追のありなしについて発表する必要はない。
・微罪だから停職処分でいいと聞こえる。
・松戸地検の判断が下されてから処分を行うべき。
・処分基準を民間に準拠すべき。
・アルコールの処分、10月10日発表のもの(飲んだら検知されてもされなくても処分)と違うのはおかしい。しっかり確認すべき。
なお、事実関係の確認質疑については経緯にまとめましたので省略しました。
傍聴の印象としては、処分の基準や、退職金などについてあまり議論が交わされなかったのが残念です。おそらく12月議会でまた議論がされることになるのではないかと思います。
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