今朝の駅頭活動では、某政党の市議さんと場所がかち合い、10分交代で演説をする、ということになりました。

今朝初めてお会いし、言葉を交わした議員さんから活動終了後に「大変ですね、郵政について説明することがいっぱいあって」と言われた事から、こんなことを考えました。

あけおめことよろ。
ご存知の通り「あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。」の略です。

いわゆるワンフレーズ政治とこの言葉の省略に今の日本社会の縮図、共通点があるのではないか。

今回の郵政民営化を説明する際に、小泉さんが「郵政に賛成か、反対か」と単純化していることは国民に受け入れられている、わかりやすい、とよく言われますが、これは政治を行う上で正しいことなのでしょうか?

もちろん、わかりやすく説明をすることは政治家にとって欠かせない素養であると思います。しかし、他人を説得するのに、一言で核心をつき一言で翻意をさせることは非常に難しいことです。
利害が対立している状態ではなおさらです。

このようなとき政治家は問題を簡略化して、単純化しても構わないものなのでしょうか?

誠心誠意説明をし、それを主権者たる国民が納得して過半数を得る状態にもっていくことが一国のリーダーの姿であると私は思うのですが…。

「あけおめ、ことよろ」で通じる下地が、今の政治にはない、と私は思います。その中で説明を省略してしまうことに私は大変危惧を抱きます。

省略されたところに何を隠しているのか、はっきりさせてもらわねば私たちが不利益を受けるのではないかと。

税金・保険料等あとになって説明もなく値上げをされ「騙された」と国民が騒いでも、ばっさりと切られた郵政反対派の議員さんと同じように、小泉さんに「あのとき国民の皆さんは私の提示したマニュフェストを読んで納得したんでしょう?」といわれない為に、今回、マニュフェストをきちんと読みませんか。

誰もがこの先の日本に不安を抱いている現状、サラリーマン課税強化が検討されている税制の課題、高齢者負担増が検討されている医療保険改革の課題、雇用吸収先の見通しが付かない経済情勢、課題は沢山あるはずです。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索